高校生の皆さん!古文は好きですか?
私は好きです(^-^)
なぜでしょう?
それは、「読めるから」楽しいのです。
では、古文を読めるようになるには、どんな力をつければよいのでしょうか。
それは、

1 単語力
2 文法力
3 古典常識力
4 想像力
だと思います。
今回は、1つ目の「単語力」について解説していきましょう。
単語力
目次
訳の丸暗記では共通テストに対応できません。
単語帳に載っている、その言葉のそもそもの語意や語源が大切なのです。
例えばこんな問題。
問)「うるはし」意味として適当なものを次の中から一つ選べ。
ア 静かだ
イ 整っている
ウ 艶かしい
エ 気立てが良い
オ さっぱりしている
単語帳でよくある訳は、「立派だ、美しい」などです。しかし、今回の選択肢にはないですね。
「うるはし」はそもそも「(整っていて)立派だ、美しい」という語義の言葉です。
したがって、きちんと語義までおさえた学習をしていたら、答えは イ だとすぐに分かりましたね(^-^)
また、「なかなかなり」を例にとってみます。
漢字を当てはめると、「中々なり」と書き、AとBの中間点にあるので、AでもBでもないことを表します。
すなわち、「どっちつかず」で「中途半端」なのです。中途半端なら、「かえって」やらない方がいいですね。
以上のことから、「なかなかなり」は「どっちつかずだ、中途半端だ、かえって」という意味だとわかります。
訳を丸暗記したほうが小テストや定期テストの点を取れるかもしれませんが、そもそもの語義や語源を覚えておいて、文脈に沿った訳を考える癖をつけたほうが、最終的は読めるようになりますよ。
個人的には、『読んで見て覚える 重要古文単語315 三訂版 単行本』(桐原書店)が好きです。
巻末のおまけやコラム、慣用句などもよくできています。
また、語呂で覚えるのもとても有効です。
授業中、先生の雑談とかすべり気味のジョークとかは覚えているのに、大切な授業内容を覚えてないってこと、あるあるですね(^-^)
人は、くだらない事ほど忘れません。
自分で語呂合わせを作ってもよし、友達と作ってもよし、本やネットで見たものを覚えるもよし!
ぜひ、くだらない語呂合わせで忘れない単語学習をしてください。
好みが分かれると思いますが、語呂合わせに特化した『新・ゴロゴ古文単語』(スタディカンパニー)という単語帳もあります。
おすすめの単語帳については、このページの最後にリンクを貼っておきますので、そちらを見て下さい。
形容詞・形容動詞は、「プラスの意味」「マイナスの意味」「程度が甚だしいという意味」のどれに当たるかを覚えておくけで、だいぶ読めるようになります。
「心にくし」はプラスの意味、「心づきなし」はマイナスの意味、「いたし」は程度が甚だしいという意味、という感じです。
意味を覚えておくのはもちろんですが、もし忘れてしまっても、「これはプラスの意味の単語だから、このシーンはこの人を褒めているのだろう」と想像して読むことができます。
細かい意味はわからなくても、なんとなくでもそのシーンの様子を読み取れるようになるには、形容詞と形容動詞がカギを握ります!
副詞は、当然、呼応の副詞が頻出です。
副詞は活用しないので、暗記したらすぐに点が取れます。
お得な品詞です。
ちょっと勉強したら、すぐに得点につながります。
模試の直前に確認するにはもってこいの品詞が副詞です。
注意点は、「な~そ」「をさをさ~打消」など、呼応関係にある言葉も一緒に覚えるようにしましょう。
お得といえば、動詞の中でも敬語動詞は絶対に出ます。
しっかり勉強するという覚悟はあるけれども、「模試まで時間がない!」「単語力に自信がない…」という人は、敬語動詞から始めるといいでしょう。
敬語を勉強する時は、

①敬語の種類(尊敬語、謙譲語、丁寧語)
②意味
の両方を暗記することを忘れずに。
また、敬語は難しいと思っている人が多いようですが、敬語は8割が暗記です。

敬語が苦手な人は、暗記していないだけです!
暗記さえすれば、必ずわかるようになります!
- 単語は丸暗記よりも語義や語源が大切
- 語呂合わせで覚えよう
- 形容詞と形容動詞が読解の鍵を握る
- 副詞は超頻出
- 本気になったら敬語を覚えよう